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ご挨拶

初めまして、無辺と申します。
幼少より仏典に親しみ、古来から続く仏教の教えと実践の場に身を置きながら、智顗・曇鸞をはじめとする祖師方の思想に深く導かれてきました。その経験を土台として、すべての本質である真如に流れる他力を阿弥陀の導きにより感応し、現代においてもなお生きるかたちとして再編し、遠隔法会・法術へと結実させております。
To Clearでは、性別・年齢・職業・階級の隔てなく、すべての違いを超えて真如に迫ることを旨といたします。形なきものを門とし、藍より青を抽出するがごとく、段階を経ながらも確実に、一人ひとりの内なる光を顕現させてまいります。
わたしとの個別のメールのやり取りや遠隔法会、法術は、それぞれが多様な功徳を皆さまに溢れるほどお渡しするものです。そして共に、この世から真如までを見通す広大な視点を学びながら、智慧の枝葉から幹へと進み、やがては根を感得し、さらに肥沃な土壌へと解き放たれていく、形ある言葉から、形なき極致に至るまでを一貫して随伴いたします。
願わくは、ここに結ばれるご縁が光明となり、皆さまの歩みを照らしゆきますように。
■無辺(むへん)のルーツ
私の家系は、もとより国家の祭祀を司る神道の中枢を担ってきました。やがて仏教が鎮護国家の宗教として国政に導入されると、比叡山延暦寺を後援し、また興福寺と共に国家鎮護に携わることで、神祇の血脈が仏法へと繋いでまいりました。その歩みは、神道と仏教を対立させるのではなく、ともに国家を支える二本の柱として築き上げる道でした。やがて時代を経る中で、神道を大地のように根底に据えつつ、仏教へと徐々に比重を移し、ついには阿弥陀信仰をその核とするに至りました。
この系譜のただ中に生まれた私は、神祇の礼と仏法の行を一つの道として歩み、比叡に伝わる止観と念仏の二門、そして諸経の依経検証を重ねてまいりました。数多の遠隔法会と供養の座において、理(真如の観)と事(現実の歩み)が相応し、人々と祖霊・冥衆に顕れる徴験が折り重なった折、師資相承のご縁により「虚空導師」の号を拝命いたしました。ここでいう虚空導師とは、万法の根底たる真如を依処として、個人・家門・地域に光の結縁をひらく役目名です。あわせて、五十二位の教相に照らし、肉体を持ちながら辿り着ける最高位「等覚」へと至りました。これは功徳を誇る称ではなく、長年の行持と連綿たる徴験に裏づけられた到達地であり、いよいよ衆生済度の責任を自覚する段に入ったことの証しです。なお、この拝命は、依経の証(法華・無量寿・阿弥陀・摩訶止観などに照らすこと)、師承の証(教えを分かち合う師友の許)、事相の証(供養・回向における連続的な徴験)をもって慎重に確かめたうえでのものです。
こうした歴史的背景を受け継ぐ私の歩みは、今を生きる人々に開かれています。
それは「現実の苦しみを取り除き、確かに救いへと導かれる道」を歩むための門であり、常に誰にでも開かれています。