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コンセプト

あなたが見ている世界は、ただ外に広がる現象ではありません。それは一念のうちに映し出された全体の相であり、あなたの心が織りなす無数の条件の集まりです。喜びも苦しみも、過去の記憶も未来の希望も、すべてはこの一瞬の心に宿り、そこから世界が展開しています。

もしそれを知らぬままに、出来事に囚われ、善悪や成功失敗の表層に翻弄されるならば、あなたは自ら生み出した影に怯え続けることになるでしょう。

けれども、どんな現象も四つの視点から見直すことができます。

苦しみを厭離し(厭離土)、徳を修めて心を耕し(修徳土)、己を荘厳して功徳を顕し(荘厳土)、ついには他力へと帰入する(帰命土)。この四土を歩むとき、人生の出来事はもはや障害ではなく、法性を映す鏡として輝き始めます。

法術や遠隔法会は、特別な場に籠らずとも受けられます。まさに、どこにいてもです。呼吸を数えること、歩みを一歩ずつ見つめること、怒りに呑まれた時に相手を思いやる心を呼び起こすこと――それらすべてが菩薩の道であり、真如に至る扉なのです。

知識を積むだけでは心は澄みません。実践に偏れば、根拠を失い漂うばかりです。学と観、教えと実践がひとつに溶け合うとき、あなたは自らの人生を全体の真実と響き合わせることができます。

そこに到ったとき、世界はもはやあなたを苦しめる異物ではなく、あなたの心と共鳴する大いなる響きとして現れるでしょう。

その響きに身をゆだねるとき、道は自然とひらけ、歩みは自在となり、あなた自身がすでに真如の世界を生きているのだと気づくのです。

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